SSGとは「Static Site Generator」の略。静的サイトを生成するためのツールやソフトウェア。静的サイトは、サーバー上にあらかじめ生成されたHTMLファイルが直接配信されるウェブサイト。
SSGの主な特徴
- 高速性: 静的に生成されたHTMLページは、リクエストに即座に応答するため、読み込み速度が非常に速い。
- セキュリティ: データベースやサーバーサイドのコードが不要なため、セキュリティリスクが少ない。
- ホスティングの柔軟性: 静的ファイルは任意のウェブサーバーやCDN（コンテンツ配信ネットワーク）に簡単にホスト可能。コストの削減を実現。
- バージョン管理: コードやコンテンツをGitなどのバージョン管理システムで管理できるため、変更履歴の追跡が容易。
人気のSSG
- Gatsby: Reactに基づいており、プラグインエコシステムが豊富。
- Next.js: 静的ファイルとサーバーサイドレンダリングの両方をサポート。
- Hugo: Go言語で書かれており、高速なビルドが特徴。
- Jekyll: Rubyで書かれており、GitHub Pagesと統合。
SSGを使用することで、開発とデプロイの効率化、ユーザー体験の向上が期待できる。
一方、ここで紹介するAstroは、静的サイトジェネレーター（SSG）で、モダンなウェブ開発をサポートするツール。以下は、その主な特徴。
Astroの特徴
- コンポーネント中心の開発: リユーザブルなコンポーネントを使って、効率的にページを構築できる。開発プロセスがシンプルで整理される。
- 静的と動的のハイブリッドモデル: 必要な部分だけを静的に生成し、その他は動的にロードすることで、パフォーマンスが向上。スムーズなユーザーエクスペリエンスを提供。
- フレームワークとの統合: ReactやVue、Svelteなど、さまざまなフレームワークとの互換性がある。開発者は好みの技術を選んで使える。
- 軽快なパフォーマンス: JavaScriptを最小限に抑えた設計で、ページの読み込み速度が向上。快適な体験を実現。
- 簡潔なセットアップ環境: 初心者から経験者まで簡単に扱えるように設計。わずかな手順でプロジェクトを立ち上げ可能。
まとめ
Astroは、モダンなウェブアプリケーションの開発を簡略化し、高性能を実現するフレームワーク。静的と動的コンテンツの最適なバランスを取ることで、ユーザーと開発者の双方にとって魅力的な解決策だろう。
Astroのひな型
ゼミ生に紹介しようとStackBlitzが提供しているテンプレートをカスタマイズして、Astroのひな型を作成しました。
検証は済んでいませんが、GitHub Actionsの自動ビルドを使うことができるようにスクリプトも提供しておきます。
