私も自分名義のクルマは10年ほど前に廃車にしました。そうすると、(この記事にもあるように)いろいろと見えてくる世界がかわってきます。例えば、車を持たない生活を始めてからは、公共交通機関や自転車、徒歩での移動が中心になり、それによって新たな発見がありました。自宅の近くの公園やカフェを訪れる機会が増えて、普段見逃していた地域の魅力に気づくことができます。
もちろん人間の移動の自由は守りたいと思いますし、自家用車という移動手段を根本的に否定するつもりはありません。しかし、都市の交通問題や環境への影響を考えると、クルマに依存しない選択肢も重要だと感じています。持続可能な移動手段を模索することは、私たちだけでなく、次世代のためにも大切なことだと思います。エコで快適なライフスタイルを追求する過程で、自分自身の価値観や生活スタイルが変化していくのは面白い体験です。
Uberの実験:厳密なRCTではない、ボランティアベースの社会実験です。
The results are in: Car-light living is possible – and it may surprise you
Uber launched the One Less Car Challenge to find out what would happen if ordinary people of all ages gave up their personal car for a month.
- 「One Less Car Challenge」について
- Uberが実施した試みで、北米7都市から170人以上の参加者が1か月間車を使わない生活に挑戦。
- 目的は、車の少ないライフスタイルの可能性を探ること、持続可能な交通手段への障壁を特定すること。
- 主な発見
- 車の使用削減
- 参加者は個人車の利用を97%削減。
- ライドシェアや公共交通などの複数の交通手段を組み合わせれば、家庭の車を1台削減できる可能性がある。
- 習慣の変化
- 試験終了後、20%が車を完全に手放す意向を示す。
- 75%が「今後運転を減らす」、70%が「他の手段を利用する」と回答。
- 「4つの手段」を確保する重要性
- 効果的に車を置き換えるには、公共交通、徒歩、カープール、ライドシェアなど4つの手段への信頼性の高いアクセスが必要。
- 車の使用削減
- 課題と適応
- 車の少ない生活に慣れるまで2週間程度かかる。
- 柔軟性や制御の喪失、インフラの未整備(自転車道、バス停、歩道など)が問題となる。
- 意外な利点
- 交通渋滞や駐車の煩わしさが軽減。
- 身体・精神的健康の改善、地元ビジネスの利用増加、新しい発見、人とのつながりの向上が報告される。
- 結論
- 「一人一台」の意識を見直し、持続可能な未来に向けた移動手段の転換が可能。
- コスト、排出量、時間の削減と、都市生活の改善を目指せることを示唆。