Code for Japan Summit

安野さんのブロードリスニングの手法には学ぶところが多い。

要約

  1. 参加者とイントロダクション:
    • 本セッションには、台湾の元デジタル担当大臣であるオードリー・タン氏、東京都知事選に出馬した安野貴博氏、そしてCode for Japanの創設者である関治之氏が登壇。
    • オードリー氏はデジタル民主主義の推進について語り、安野氏はAIを活用した選挙キャンペーンの経験を共有。
  2. オードリー・タン氏の主な功績:
    • 台湾で7年以上デジタル担当大臣を務め、シビックテックとデジタル民主主義を推進。
    • 政府と市民の信頼構築を図り、台湾では政府信頼度が9%から70%に向上した。
  3. 安野貴博氏のビジョン:
    • ソフトウェアエンジニア、起業家、SF作家として多岐にわたる活動を展開。
    • 東京都知事選ではデジタル民主主義を提唱し、テクノロジーを活用した解決策を重視。
  4. 日本におけるCivicTechの焦点:
    • CivicTechは、テクノロジーとコミュニティを通じて政府と市民の関係を変革することを目的とする。
    • オープンガバメントや市民参加、DecidimやvTaiwanなどのツールを活用した政策立案を推進。
  5. 世界的および国内のムーブメント:
    • Code for Americaや欧州のLiving Labsなど、世界各地で市民主導の解決策が進行中。
    • 日本ではCode for Shigaのような地域ブリゲードがコミュニティ形成とイノベーションを促進。
  6. デジタル公共財:
    • オープンソースツールやオープンデータを活用し、持続可能で再現可能なプロジェクトを世界的に推進。
  7. ステークホルダーと協力体制:
    • CivicTechの活動には、中央省庁、地方自治体、民間セクター、学術機関など多様な関係者が関与。
    • 資金提供だけでなく、企業社員が直接Social Hack Dayなどに参加する形での協働も進行中。
  8. 課題と可能性:
    • 政府プロセスへの統合を目指し、契約や委員会、研究活動を通じた取り組みが進展。
    • 地域レベルでの協力により、持続可能な市民主導のイノベーションを促進。
  9. 参加型と双方向性:
    • QRコードを利用して質問を受け付け、参加者が「いいね」ボタンを押して優先順位をつけるインタラクティブな形式を採用。
  10. 今後の方向性:
    • CivicTechの持続可能な取り組み、市民の関与拡大、オープンソースソリューションのさらなる活用を通じ、政府と市民の関係強化を目指す。

ブロードリスニングは「放送」を意味するブロードキャストの対義語です。ブロードキャストが広く(=ブロード)投げる(=キャスト)ことであるのに対して、矢印を逆向きにして広く聞くのがブロードリスニングです。